デザイナー小太刀御禄の頭の中

日本橋 アートアクアリウム展と日本文化の進化

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今年も日本橋のアートアクアリウム展に行ってきました。
2012年、去年のアートアクアリウムもあまりの世界観にびっくりしたのを覚えています。

さて金魚を鑑賞して涼をとるというのが庶民に広まったのは江戸時代。
それ以前は金魚は高級品とされ、庶民は見る事はなかったようです。
金魚というのは室町時代には日本に入っていたのですが、ブームになったのは戦の世が終わった江戸時代なんですね。
今となっては金魚は水槽が趣味の方がペットにするか、夏祭りで金魚すくいを見るかという位になったかと思います。それも純粋な観賞用なら熱帯魚も増えてきた気も…

このアートアクアリウムを見て思ったのは日本文化に根付いていた金魚鑑賞が現代のデザインや技術と融合して新しい形になったな、という事。

江戸時代にはなかったもの…電気と電子機器、プラスチック系の素材、進化したガラス、そして品種改良をされた金魚。
江戸時代は大きなタライのようなものや金魚鉢で見ていた金魚。鑑賞のバリエーションも限られたものでした。
プラスチックの容器は様々な形や角度から金魚を表現し、電子機器は環境を変え色味さえも変えた。
そう、可能性と表現が広がったのです。
そして改良された金魚はどれも鑑賞に特化し、尾びれにしてもほっぺにしても愛らしいフォルムは芸術品。
これが“金魚を鑑賞して涼をとる”という文化融合してアートアクアリウムという新しい日本文化の形なのでしょう。
まさに生きるアート。夏の時期だけ感じる事ができる、四季を感じるのも日本らしい。

普通に生活していると、着物を見る事も減ったし、海外の文化も沢山入ってきた。
日本文化を感じる事は減ってしまった気になってしまうのですが、実際のところはそうではなくアートアクアリウムの様に日本文化は新しい形になって展開している。

文化は地盤をしっかりさせつつも融合と進化をしていくのが重要なのかもしれません。

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今年もあった大きな金魚鉢。
平成で見ても金魚鉢のデザインは秀逸だと思うので、デザインが完成されてるなって思う。

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