デザイナー小太刀御禄の頭の中

デザイナーの無償仕事問題

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度々炎上する、デザイナーの無償仕事問題。
最近だと、2013年の大阪市天王寺区のデザイナー募集と先日のイラストレーター・中村祐介さんのtwitterの発言が目につきました。

イラストレーター・中村佑介氏による『無報酬問題』に対する見解
http://togetter.com/li/701951

大阪市天王寺区がデザイナーを「無報酬」で募集し批判殺到で中止に
http://matome.naver.jp/odai/2136223145790396801

とてもナイーブなところがある問題なので、言及する事が無かったのですが少しお話しようと思います。

 

まずは無償仕事が蔓延すると起きる問題

クリエイターがご飯を食べれなくなる!以上!!

私たちデザイナーやイラストレーターは自分の作りだすデザインや絵でご飯を食べています。
なので、デザインやイラストはお店でいうなら商品であり農家にとっての農作物のようなものなのです。

無償仕事が蔓延すると、私たちはご飯を食べれなくなってしまい飢え死にしてしまいます。

雑貨屋さんに入って「この商品が欲しいから無料でください」と言う事はないですよね?しかし、デザイナーやイラストレーターに無償でデザインやイラストを提供してもらうという事は同じ事なのです。

かすみをたべてはいきていけないよ

 

地方自治体や企業が無償仕事を依頼する事の意味

影響力のあるところが無償仕事を募集した場合、周りもその募集内容に引っ張られます。
「デザイナーが応募しなければ良い」という考え方もあると思いますが、私はパワーのあるところが無償仕事を募集する事にはNOと言いたい。
なぜなら仕事が全て無償仕事になってしまう可能性もあるのです。

昨今、小さな地方自治体はお金がないと聞きます。お金を出したくても出せない。でもクリエイティブが必要だ。
そういった場合は募集文を検討するという中村祐介さんの考え方に賛成です。

 

 

 

デザイナーは無償仕事を全くもってしないのか

「デザイナーは無償仕事をしないのか」という問題ですが、これは人によります。
駆け出しの方は無償でも経験をつみたいとやる事もあるでしょう。
旧知の仲の友人が困っていたら、無償でスキルを提供する事もあると思います。
仕事か、というと微妙なラインですが方向性がマッチしてお金が回っていない状態の企画(趣味の延長線など)にジョインしてデザイン提供をするクリエイターもいます。

なので、全てのデザイナーが無償仕事を受けないというわけではありません。もちろん有償の仕事しか受けないという方もいます。

 

友人からの無償依頼

人によってはどんなに古い友人でも無償仕事は一切受けないという方もいます。また悲しい事に、友人の依頼をうけてしまったがために次から次に無償依頼が後をたたないという方もいます。

あくまで自分の場合ですが旧知の友人、つまりは幼なじみクラス(ここ重要)が困っていれば話は内容によっては無償で仕事を行う場合もあります。
これは自分の友人達が制作物が大掛かりな場合は「仕事として受けてほしい」と申し出てくれるので成り立っているのですが、自分の休みの時間を少し利用して相談にのる事や作る事が可能だった場合は受けます。

現実問題、いわゆるコンサルのようなデザインの相談はおうおうにして多いです。
しかし、それは学生時代に「得意教科を教えてほしい」と言われた時と変わらない。ただそれだけの事なのです。
気分的には「困ってるんでしょ?水臭い事言わないでよ」という感じ。

つまりは細かい事をいうと有償でも無償でもお仕事を受けるか受けないかはクリエイターと依頼主との関係や発注内容次第なのです。

 

無償仕事に思う事

先生から「無償や格安仕事でも自分のためになると思ったらやりなさい。ためにならないなら断りなさい」と言われました。
なので、無償や格安仕事が全てNOかといえばそうではありません。
(もっと踏み込んだ事を言えば色々と言いたい事はありますが、今回はナシで!)
(もっと言うと私はサークル的なノリで「面白そう!」とまだお金が回っていない状態、例えば趣味の延長などの企画にジョインするタイプです)

しかし、私たちクリエイターも人間なのでご飯をたべて生活をしなくてはなりません。
日本では美術やクリエイティブに対してお金を払わない傾向があります。それは手に触れられるものではないからかもしれないし、「クリエイターがお金の事を話すなんて汚い」という風潮もあるのかもしれない。

デザイナーもイラストレーターも事務や営業、販売と一緒。仕事としてなりたっている世界なのです。
このブログが少しでもデザインとギャラを考えるキッカケになればと思います。

また、この記事を通じて討論するつもりはありません。とあるデザイナー、とあるイラストレーターの一つの考えとして見てください。

 

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