デザイナー小太刀御禄の頭の中

ご当地キャラクターにおけるコミュニティマネージメントの応用

※note「猫の手も借りてる地域デザインのメモ帳」から記事を移動しました。

みなさんこんばんは、急な寒さに動きが鈍くなっているみろくです。
今日は横文字の多い話をしようと思います。
近年、webサービス界隈では「コミュニティマネージメント」というワードが話題で、最近ではすっかりおなじみになってきました。
私はコミュニティマネージメントのプロではないので、深い話をでき兼ねますがwebサービス開発に携わってきて得た知見とご当地キャラクターに対してのコミュニティマネージメントの応用について少し話をしようと思います。

コミュニティマネージメントとは

コミュニティマネージメントとは、文字の通り「コミュニティをマネージメントすること」です
アメリカでは「コミュニティマネージャー」という職種があり、日本でもちらほら見かけるよういなりました。
コミュニティのマネージメントとは平たく言うとプロダクトにおけるユーザーやキーマン、企業などステークホルダーをマネージメント(=うまく物事を運営する)すること。
やり方は一筋縄ではいかず、担当するプロダクトの性格や状況、ユーザー感情などを判断しユーザーと対話をしたり、説明書を新しくしたり、イベント対応をしたり時には広報活動をしたりと様々です。
その行動が一貫としてコミュニティを目指すべき方法に導くこと、それがコミュニティマネージメントだと私は思っています。

ご当地キャラにおけるコミュニティマネージメントの必要性

ご当地キャラを始めるにあたり、一番初めに意識したのは「ファンとの距離感とファンの持つ権限」でした。
ファンの雰囲気は新規参入の流れに影響し、結果的にこがにゃんこが目標とする「古河のファンを作る」ことに影響がでてきます。
古参と言われる古株のファンはコミュニティの色を決める重要な部分なのです。
一つ念頭におきたいのは非公認のご当地キャラがどのように思われているかということ。
ふなっしー先輩がだいぶ道を切り開いてくださいましたが、やはり知名度があがるまではインディーズっぽい扱いをうけます。
キャラクターがインディーズであるメリットはファンとの距離感が近いということ。
時にはファンがご当地キャラを対等に世話を焼いてくださいます。
これはありがたいにはかわりないのですが、いきすぎたユーザー権限は時に暴徒化をします。
こがにゃんこが注意したのは「二次創作のありかたと自治厨の発生」「キャラクター自体が運営権限を持たないこと」「キャラクターとスタッフの距離感」の3つ。
一つずつ解説をしていきます。

3つにしぼった理由とご当地キャラクターという作品

私に会ったことがある人はわかると思うのですが、私自身はいわゆるコミュ障です。
そうじゃないとおっしゃってくれる方もいるので、それはとても有難いのですが表に出る時と作品(notデザイン業務)を作ってる時は別人格かというくらい違いまして、これがコミュ障っぽさの原因になってます。ただの気難し屋と言わればそれまでかもしれません。
作品を作ってる時は人に会いたくないし、会っても上の空。
デザイン業務の時は随時チームメンバーと常にやりとりを行うのもあって、頭の使い方が違うのか、いたって普通…だよね?
キャラクターについては作品とデザインの中間というのもあって、世界に没頭している時とそうでない時の差が激しいので作業を区切って行うことで解決をしています。
作品を作ってる時は特に言葉を選ぶのは下手だし、「どうしたらいいか」ではなく「私ならこうする!」という作家の我の強さが出てしまうのでなるべく人とやりとりをする時間は別にとることにしています。
しかしご当地キャラクターはファンや地元の方とのコミュニケーションが蜜です。
これについては「コミュニティマネージメントも作品作りの一貫」という認識をもつことにしました。
ユーザーコミュニケーションがうまくできないのは変わらないので絵の具を基本の3色のみとするように、こがにゃんこの初動は3つに絞ってコミュニティマネージメントを行うことにしました。
私の性格が最低限にしぼるという行動の起因になっているのです。
もちろん、これから魂の入れ物こときぐるみができたり運営体制がかわればこの3色にもっと色を足していくことになると思います。
初動から1年半のメモだと思ってください。

二次創作のありかたと自治厨の発生

オープンな作品にとって二次創作をされるというのはつねに付きまといます。
二次創作自体はグレーなのですが、こがにゃんこにとっての二次創作は「基本二次創作OK、大きく商売する時は連絡ちょうだいね」スタンスにしました。
そしてファンがごく少数のときからそのルールについて発信し、二次創作のイラストは積極的に紹介を行いました。
もう一つはルール違反者を見つけた場合はファンが直接注意を行わずに、作者(プロデューサー)に連絡を行うように情報発信をしました。
ファンがファンに注意を行わないようにお願いをしたのは、ネットスラングでいう自治厨の発生を抑えるためです。
冒頭でも述べたように法的グレーゾーンである二次創作は、ファンが二次創作をしているファンに直接注意する場合があります。
それは場合によってはいいことなのですが、こがにゃんこ程度の規模かつインディーズポジションの場合、ファンの「あそびの部分」をなくしさらに作者(プロデューサー)管理ではない「自警団」が発生する恐れがあります。
最悪の場合、二次創作をしたユーザーの心を折った後に作者に連絡が入る場合もあるのです。
ユーザーコミュニケーションを考えた時に、注意や違反者への対応はファン体験が最悪にならないように、そして他のファンへの影響などよく考えて行わなければなりません。
その考える部分をすっ飛ばされてしまうとコミュニティ全体の雰囲気が変わってしまうのです。

キャラクター自体が運営権限を持たないこと

個人でやっているキャラクターの多くは中の人自体がファンの対応から全ての業務について発言することがあります。
この方法についてはリアル感があって良いと思います。
ただ、私は作品作り中は気難しモードに入ってしまってうまく対応ができる自信がないのです。
またこがにゃんこはつねに明るく、ポジティブいう世界観があります。こがにゃんこはあくまでこがにゃんこであって、彼らは彼らの思う楽しいことをしているのです。
つまり、ユーザーへの注意やお願いはこがにゃんこの口からではなくプロデューサーからの口から発信をしてこがにゃんこはそれにのっかる形がいいと考えました。
注意やお願いだけではありません。個人運営するご当地キャラというインディーズ感あふれる状況はファンからの意見をもらいやすい状況にあります。
意見をいただけるのは大変、大変にありがたいことなのですが対応するかどうかはプロジェクト全体との兼ね合いがあるのが事実です。こがにゃんこにきた意見は彼らからはレスをすることはせず「目安箱ノート」というメモにとることにしました。
目安箱ノートにきた意見はプロデューサーである小太刀御禄が確認して実行することを決めていきます。
こうすることによって、意見の乱立と「こがにゃんこ自体に言えばどうにかなる」という状況を避けて「こがにゃんこに伝えると、プロデューサーに届けてくれる」というスタイルを作りました。

もちろん、演出上にゃん石が決定したと見せるものもありますが、その辺をつつくのは野暮というものです。

キャラクターとスタッフの距離感

こがにゃんこはイベントにほとんどでないので、この項目は現在もトライアンドエラーをしています。
ただ、たまに出展するイベントではイベントスタッフは募集をせずに役に徹することができ、その場を楽しめる友人知人にお願いをしています。
スタッフという裏側にはいるということは、他のキャラクターのコア部分が近くなったり、企画の内側を見せることも多くなります。
ここでキャラクターのファンとスタッフを混同されてしまうと、職権乱用状態でコミュニティの雰囲気が悪化してしまいます。
イベントにでる時は寸前まで作品作りとデザインと調整に追われていることが多く、本当にバタバタとしてしまいます。
イベントにでる時は寸前まで作品作りとデザインと調整に追われていることが多く、本当にバタバタとしてしまいます。
そんな時にスタッフとキャラクターの距離感の調整をするのは私には難しいのです。
「今日のイベントでは何を求められているか」を理解して役に徹してくれる旧知の友人にお願いをしてコミュニティの均衡をとっています。イベントスタッフはスタッフで、キャラクターの世界観の1つでもあるのです。
友人各位におかれましては、本当に本当にいつもたすけてくれてありがとう。

キャラクターにおけるコミュニティマネージメントの答えはこれだけじゃない

これはあくまで例の1つです。かつ、初期のフェーズにあわせたものです。
そして作者とプロデューサーが一緒という気難しい運営体制の中できるコミュニティマネージメントを考えた結果でもあります。
他の方法、他のスタイルもあるのは重々承知ですし、他のコミュニティマネージメントの話を聞きたいです。それはもう切実に!!
このメモが誰かのためになるといいな、と例の一つとして書きました。
勢いだけで書いたので誤字脱字をみつけたらひっそりと教えてください。ひっそりと直します。

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