デザイナー小太刀御禄の頭の中

ご当地キャラで町を変える方法-こがにゃんこの考え方-

仙台から帰ってきたみろくです。長年行きたいところの1つだった松島に行けました!!
行ってみたいと思ってたところにはやんごとなき熱量で向かう所存です。

仙台ではさまざまな方とお会いでき、その中でこがにゃんこがやってることをいくつかお話しする機会がありました。
古河という町ではじまった、キャラクターを活用した観光資材の活用や地方創生、まちおこしに興味をもっていただけるのは嬉しいことです。
今日はお話しした内容の一部をブログにしておこうと思います。

キャラクターのミッションを「詳細に」決めよう

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当ブログでも幾度となく書いていることですが、大事なことなので何度もいいます。
キャラクターの目標であり、目的であるミッションは言語化した方が良いです。
なぜならそこからとるべき行動や施策がはっきりとしてきますし、施策に思うような効果がなくてもすぐに初心に返って見直すことができるから。

こがにゃんこのミッションは「古河のファンをふやす」であり、これは市内向けと市外向けには意味合いが少しだけ違います。
市内の民のみんなには古河の歴史を通じて郷土愛を持ってもらいたい、もっと古河を好きになってもらいたいということ。
だからこそフリーで使えるこがにゃんこの素材を提供したり、教育の現場では自由に使ってもらっています。

市外の方には、こがにゃんこを通じて古河とその景色や歴史を知ってもらい古河のファンになってもらう、という意味合いが込められています。
なので観光情報や古河のお祭り情報の出し方については、古河市以外の人が見た時に「遊びに行きたい街」だと思ってもらえるように意識し、工夫をこらしています。

そしてこがにゃんこクッキーは市内の方は普段のおやつに、古河に遊びにきた民のみなさんはお土産として買って帰れるようにという想いを込めてデザインしました。

こがにゃんこのベースは古河の歴史であり、こがにゃんこを通じて古河の歴史を楽しんでもらい、興味を持ってもらい、そしてファンになってもらいたい。
だからこそこがにゃんこクッキーしかり、スタンプラリーや販売グッズには歴史のネタを必ず入れて魅力をつたえられるように「デザインで行える工夫」を施しています。
これもミッションである「古河のファンをふやす」という言葉があるからこそブレずにプロダクトを出し続けることができるのです。

世界観を作り込む、メディアミックス設計

キャラクターはビジュアルができただけではパワーが発揮できないと、私は考えます。
彼らが生き生きと動くためのメディアが必要であり、そのメディアは1つに限らなくてもいいわけです。

世界観と魅力を伝えるために音楽が有効であるならば音楽を、ストーリーを伝えるためにコミックを、アニメを、ゲームを、イラストを…
様々なメディアを使うことで、角度を変えてコンテンツを楽しむことができ、キャラクターの世界観を伝えることができます。

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私としては、民との距離も近いグッズもメディアの1つと考えています。商品からノベルティまで歴史のネタやストーリーを感じることができるイラストを使用するのはこのためです。
民の目にふれるものはメディアと認識し、コンテンツ設計を行うことが重要です。

逆に言うと、世界観を伝えていかないとキャラクターの見た目だけに興味を持ってもらうというとっかかりのみとなってしまい、キャラクター活用を行う上で「とてももったいない状態」になってしまいます。

興味の導線を設計する

例えば、こがにゃんこはこがにゃんこの中で「正確に正しい歴史」を伝えることが目的ではありません。「古河のファンをふやす」ことがミッションです。まずは楽しんでもらうのが一番と考えています。

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たとえば、にゃり氏の魂の中の人である古河公方足利成氏は肖像画や甲冑が残っていません。もしも史実に忠実に作る場合は、ビジュアルデザインが決められないということになります。
しかし、キャラクターは史実ではなく史実をベースにしたパラレルワールド。
キャラクタービジュアルを作る時は当時の戦いの主流から逆算し、大鎧をベースにした甲冑を意識したデザインを行い、民が戦国初期の雰囲気を感じられるデザインを心がけました。

歴史という分野はまだまだわからないことや、研究で覆ることが多い分野です。
何十年もたてば成氏の甲冑がでてくる可能性だってOじゃありません。こがにゃんこの主人公格であるにゃん石としゃむ位の魂の中の人である鷹見泉石や土井利位だってあたらしい研究結果がでる可能性があります。

そこれもっと歴史を知りたい!史実を紐解きたい!と思ってくれた民は古河の歴史博物館や、実際に古河の神社を巡ってもらうような導線を設計しています。
いわゆるフィールドワークです。そういった導線の活用が9月に開催したスタンプラリー「駅からはじまる!こがにゃんこと歴史散歩」でした。

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歴史という分野には史実ではない逸話もたくさんあります。逸話にだってうまれた理由があります。
有名な逸話、面白い逸話、素敵な史実、それをミックスしてデザインしたのがキャラクターとそのストーリーなのです。

商業、教育、観光、広報さまざまな分野を横断できるキャラクターという存在

こがにゃんこが福祉施設と連携をしたり、教育分野での使用フリーを解放したり、観光と連携して施策を行うのには理由があります。
それはキャラクターが間にたつことで、すべてのジャンルでの相乗効果を狙い「古河のファンをふやす」を達成するためです。

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もう一つ、意識していることがあります。
それは1つのプロダクトで複数の人や場所、ものがうごくことです。
その代表例がこがにゃんこクッキーの製造です。クッキーの製造は古河にある福祉施設であるたんぽぽで行われていますが、大好評の木製チップは愛知にある木工製品が得意な福祉施設にお願いしています。
ご当地キャラはそのご当地だけですべてを完結すべき、という考えもあるかもしれん。しかし土井家も元は三河武士、
愛知とのつながりはご縁を感じますし、こがにゃんこの活動からこがにゃんこゆかりの土地が少しでも元気になるのはご当地キャラクター冥利につきます。
そしてこれからも鷹見泉石がいろんな地域の要人と交流したように、古河の宿場町が人の出入りが多い交通の要所だったように分野や手法にこだわらずに「古河のファンをふやす」ためにがんばるのです。

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