デザイナー小太刀御禄の頭の中

三国志の憤死にみる、現代のストレス社会

※ここでいう三国志は三国志演義となります。

三国志演義の死因で多いもの、それは憤死。
当時の三大死因かというくらいに憤死が多い。
現代ではあまり起こりえるように思えない憤死。
憤死について今回は考えてみたいと思う。

■三国志に多い?憤死とは何か

激しい怒りのうちに死ぬ事をさすという。
もっと読み解いてみると、怒りのあまり体調を崩して死に繋がる事を憤死というそう。
三国志の憤死というと怒りのあまり倒れて死亡、怒りのあまり血を吹き出して死亡などアグレッシブな死に方のイメージ。
しかし実際のところは、怒りという感情から体調を崩すメンタル的なものが多いのだ。

 

■怒りという感情が及ぼす体の変化

ここで、怒りという感情が体に対してどのような変化をもたらすか考えたい。
怒りという感情はとても侮れないもので、急激な高血圧なども及ぼすらしい。
元々高血圧の人は怒りゲージ上昇による急激な高血圧で脳卒中や心臓発作が起こる可能性があるという事。
かなり恐ろしい代物だ。
怒りから絶望感などネガティブな感情に走った場合、鬱などのメンタル疾患を及ぼしてしまうのではないだろうか?
かなりの精神攻撃をうけた場合、ネガティブな感情から怒り狂い死を選んでしまう場合もあったのだろう。

 

■三国志で憤死したメンバー

ここで、憤死したメンバーとその理由を考えたいと思う。

・まずは有名な憤死メンバー

 

周瑜
あまりにも有名なフンシスト。
諸葛亮に翻弄され、最後は諸葛亮がらみの感情から憤死。
『神はこの世に周瑜がいるのに、何故諸葛亮をつくったのか』的な台詞はあまりにも有名。すばらしいナルシズムフンシスト。

 

曹真
諸葛亮や司馬懿と己の力量の差からメンタル的に疲弊。
最後は諸葛亮の罵詈レターを目にして憤死。
メンタル的に疲弊をしていた次点でかなり追いつめられていたと予想。

 

于禁
関羽との戦で捕虜となり曹操の死後、魏に返還。
しかし、曹操の墓に于禁が降伏した場面が書かれているものを目にし恥と怒りのため病に倒れ病死。
憤死という事にはなるが、長い捕虜生活の間で大分やつれていた所を見るとかなり追いつめられていたところに追い打ちをかけられたのだろう。

 

陸遜
平たくいうと、当時の上司である孫権の政策に納得がいかずに使者を送り進言。
孫権はそれに対し、問責の使者を多数送りまくる。これによって陸遜は憤死した事になっている。
実際、同じ問いを行う事はかなりストレスになるという。現代でいうとモラルハラスメントが近しいかと。
そこに陸遜に対し、責めの意も込められていたならかなりのストレスだろう。

 

・その他の憤死メンバー

朱儁:人質になり憤り病を発病し憤死

呂強:霊帝に疑われ憤死

王朗:合戦の最中、諸葛亮に論戦を挑むも破れ憤死

辛評:任務遂行できず、袁譚に責められ憤死

ついでなので三国志(正史)での憤死メンバー
万イク:上司である孫皓から懲戒をうけ憤死。
朱穆:宦官勢力の圧力により憤死。

荀イクなども憤死に入れるという議論もあるようですが、とりあえずの上記のメンバーでしめておこうと思います。
しかし、諸葛亮絡みの憤死が多いですね。殺人級だと思います。

 

■憤死誘発職人・諸葛亮と対峙しても死ななかった男

憤死メンバーを見てみて分かるのは上司からのパワハラの他に諸葛亮からの精神攻撃で憤死してる人が多いという事。
そして、数々の人間を憤死に追い込んだ男・諸葛亮の永遠のライバルは司馬懿だと思う。
この司馬懿は様々な憤死名人・諸葛亮からの嫌がらせを受けます。

・戦中での挑発(数回)
・司馬懿に対しての罵倒
・女性服の送りつけ

更に曹操からは要注意人物とマークされ、能力がありながらも適当な部署に追いやられるなどかなり厳しい状況に置かれている。
それでも尚、機が熟すまで待ち西晋の基礎を作った司馬懿のストレス耐性はかなりのもの。
憤死しない心がまえ、戦の時代もマイペースを崩さずに渡りきった男が新時代を作れたのかもしれません。

 

■三国志の憤死とは何だったのか?

憤死とは現代病。
ここまで憤死について考えてみると、憤死とは現代にも見れる症状だと言う事が分かってきた。
三国志の憤死は相手の精神を追いつめる事で肉体の健康状態を崩壊させたり、自ら死に追いやるようなものばかり。
今でいうモラルハラスメント(モラハラ)やパワーハラスメント(パワハラ)を行う事で精神疾患をよび、最終的には死に至るもの。
これは現代でも起こっている事。

そして職場や家庭環境、はたまたただ通勤電車に乗るだけでストレスを感じ体調が悪くなる事があるだろう。
それを原因に精神を壊し、死に至る場合は広義でいうと憤死であり、三国時代とあまり変わらない現状であると言える。
そして、三国志の憤死メンバーを見るとどれも優秀な方々で生きていたら歴史を動かせたメンバーばかり。
私たちはこの憤死の現状を知り、そしてストレスフル回避法に長けた司馬懿から学ぶ事がストレス社会を生き抜く鍵になるのかもしれません。
(と綺麗にまとめてみる)

※司馬懿に関して間違った記述をしておりましたので訂正しました。


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