#AndroidAdvent2012に12/3の裏担当として参加する事になったデザイナーのMirocです。
なぜこの日を選んだのかというと、幕末の薩摩藩士小松帯刀の新暦の誕生日だからです。おめでとう、帯刀。
そんな小松帯刀は薩摩の縁の下の力持ち。西郷も「小松君仕事できる!」と評価してます。
彼の仕事ってどの辺りが評価できるのかな、と考えたときに仕事のスピード感もさることながら細やかな気配りだと思うのです。
という事で今回はAndroidアプリのデザインの細やかな気配りについて考えてみませんか?
開発はスピード感も大事だったりするのですが、場合によってはデザイナーがフルコミットしてない場合もあります。
私もありました。正直フルパワーで行きたいけど、幕府が…いや、時間が許してくれない。
そんな時にやっていた小技。
最小素材数でアプリを作る方法を考えたいと思います。
※こちらは個人的な意見です。提唱でも何でもないです。
・背景画像をパターン素材にする
タイルとか呼ばれているやつですね。

画面サイズにあわせてみっちりしたものを作るのではなく、1つのタイルを作り背景に敷き詰めてあげる事で様々な画面サイズに対応します。
つなぎ目がないので画面サイズが変わってもタイルが敷き詰められてきれいになります。
柄の拡大縮小などもあるので、パターンの選び方&画像の作り方にはひと手間必要になりますが。
背景を入れただけで世界感ががらっと変わります!
朝日が夕焼けになっただけでいつもと違う町になるでしょう?
・ボタンだけデザインを入れる。それを9-patch用意する
ボタンをデフォルトからちょこっと変えただけでイメージが変わります。
今やあたり前になった9-patchにすれば文字数も変幻自在。
一応おさらい的な意味で。
赤く丸が入っている所が9-patchの処理がされているところですね。
詳しい作り方はぐぐってみてね。
きれいに伸び縮みしてくれるので画面サイズが変則的だったりしてもデザインが崩れる事が少ないと思います。
このボタンデザインは横に伸びるだけなのであまり良いサンプルではないですが、ボタンの左側にちょこっとデザインを入れるだけで大分カラーが出てきますね。
器が海軍な感じだといつものカレーが海軍カレーくらいおいしくなる日もあるでしょう?
・素材にちょっとシャドウやエンボス(へこみ)を入れる
自分の顔を鏡で見てみてください。凹凸や影が入っていると思います。
どういう事かというと、凹凸やシャドウがある事で奥行きが表現されているという事です。

デザインも一緒。シャドウやエンボスがないものは奥行きを感じない平面的なものになります。
このトピックに使われているサンプル画像(パターン例&ボタン例)にも微妙にシャドウが入っているのに気がついたでしょうか?
NONデザイナーの方は素材を誰かに作ってももらうときに「シャドウとかエンボスを効果的に入れてください」と依頼してみましょう。
ちょっとリッチ感のある仕上がりになるはずです。
(平面デザインをdisっているわけではなく、現在の流行と平面デザインは間の取り方の戦いになってくるのでこの記事ではおすすめしないというだけです。)
自分の顔に凹凸がなくなったのを想像しよう。
やっと二次元にログインできた!とか言わないの。
何もスーパーデザインを出すだけがデザイナーではありません。
こんな小技を使っていたり、ちょっとした目の錯覚を利用して現状からワンランク上を目指す仕事もしています。
デザインに困ったら制限時間や状況を説明して、その中で自分のデザインを素敵にしてもらうのを手伝ってもらうのもいいかも知れません♪
みなさん、よいお年を!
そして小松帯刀お誕生日おめでとう!!
読者のみなさま、今月の#AndroidAdvent2012を楽しんでくださいねー